ガクチカ(学生時代に力を入れて頑張ったこと)は、ES(エントリーシート)や面接で聞かれる就職活動の定番質問です。
しかし、「そもそもアピールできるようなガクチカが無い…」と悩む就活生も非常に多いのではないでしょうか。
そこで本記事ではガクチカを書けない人のエピソードの見つけ方・作り方、知っておくべきことについてを解説していきます。
この記事を読めば、ガクチカを書けない・書くことがないと悩んでいる就活生も書くエピソードを見つけることができ、アピールできるガクチカを書くことができます。
担当者が見ているガクチカのポイント
ポイント①:人柄や価値観
採用担当者は、ガクチカのエピソードや経験・行動から、あなたがどのような人間なのか、どのような考え方をする人なのかということを見極めています。
採用された場合、長い期間一緒に働くことになるため、会社の考え方や雰囲気とあなたの人柄や価値観が合っている人と働きたいと思うのは当然でしょう。
逆に、会社の雰囲気や考え方が合っていない人を採用してしまうと、入社した後にギャップが生じて、最終的には早期の退職に繋がってしまう可能性もあります。特に新卒社員に方には、長く会社で活躍して欲しいと思っているため、入社後のギャップを最大限に減らしたいという目的もあります。
そのため、ガクチカを通じて、応募者が将来的に企業でどのように活躍し、貢献できるかを評価するのです。
ポイント②:努力の過程
採用担当者は、その目標と目標達成に向けた努力の過程を見ています。
頑張った経験である以上、多くの人は取り組むにあたって目標を掲げているかと思います。また、掲げた目標を達成するためには、当然ながら努力が必要になるでしょう。
例えば、部活動で県大会優勝などを目標に掲げて取り組んでいたといましょう。その場合、県大会優勝には多くの努力が必要ですよね。まずは今優勝するために足りないことを考え(課題の特定)、不足していることを補完するためのトレーニング・練習メニューの考案(解決策の検討・課題解決のアクション)などが必要になります。
実は、この目標と現実のギャップを特定し、目標達成に対する計画や行動をすることは、仕事の場で成果を出すためにも必ず必要な能力なのです。
そのため、採用担当者は目標達成に向けた努力の過程を知ることで、会社で活躍できそうかという点を見極めています。
ポイント③:何を学んだか
採用担当者は、ガクチカを通じて身に付けた考え方やあなたの強みを知ることによって、自社で活躍できる人材かどうかを見極めています。
ガクチカを伝える際に「経験をただ説明するだけ」となってしまう人も多くいるのではないでしょうか。しかし、企業は経験ではなく、経験を通じて身に付けたことや学びが会社に入社後に活かせるかどうかまで見たいと思っています。
そのため、ガクチカのエピソードだけではなく、ガクチカを通じて得た学び、またそれが会社に入社した後にどのように活かせるのかまで話せると好印象になるでしょう。
ガクチカが書けない時のエピソードの見つけ方
学業・研究・ゼミ活動
学校の授業や研究活動に力を入れた方は、学業や研究、ゼミ活動をガクチカに書いてみましょう。
学校の授業なんてガクチカになるの…と思う方も多いですが、実際に「学業や研究内容、ゼミ活動」をテーマとしてガクチカを書く人は多くいます。
また、大学で学んだ内容が仕事に活かせるものであれば、企業側にも好印象に繋がります。特に、理系学生で、選考分野を活かして就職活動を行いたいひとは、研究室での研究内容をガクチカのテーマにすることをおすすめします。なぜなら専門的な内容が多いため、業界・企業・職種の志望動機と直結し、採用担当者の興味や関心を惹きやすいためです。
学業や研究、ゼミ活動などは大学生であれば誰でも行うことであるため差別化しづらいと感じるかもしれませんが、内容によっては、選考を有利に進める材料にも繋がるので、自信を持って伝えましょう。
サークル活動・部活動
サークル活動や部活動に大学生活の多くの時間を注いだ方は、サークル活動・部活動をガクチカに書きましょう。サークル活動・部活動をガクチカのテーマにすることは、大きく2つメリットがあります。
1つ目は、目標に対する努力の過程が伝えやすいという点です。特に部活動では、何らかの目標を掲げているでしょう。そのため、その目標に対して努力したことやその結果、学んだこと身についたことなど、ガクチカを書く上で必要な情報が揃っているため、非常に書きやすいというメリットがあります。
2つ目のメリットは、組織の中での役割やチームワーク力などが伝えやすいという点です。サークル活用や部活動は、必ずチームや組織で行うものです。そのため、大人数の組織やチームの中でのあなたの役割や立ち回りなどを伝えることができます。
就職し、企業で働く以上、多くの人と一緒に仕事をすることになります。そのため、採用担当者としては、組織の中でどのような役割を果たせることができるのかという点も見極めています。
サークル活動や部活動での経験は、組織(企業)の中でどのような役割を果たすのかや担える人材なのかを判断する材料にもなるため、入社後のイメージにも繋がりやすいです。
アルバイトやインターン
「アルバイトは、他の経験には無い大きなアピールポイントがあります。それは、「働く経験(仕事)」と「仕事で直接活かせるスキルが身につく」という点です。
例えば、飲食店ひとつをとっても、コミュニケーション能力や対人関係力、仕事の効率化、礼儀や丁寧な言葉遣い、協調性、チームワークなど様々なビジネス能力が身につきます。
また、も長期インターンやの経験がある人は、そちらをテーマにすると良いでしょう。なぜなら単純なアルバイトよりもより実践的かつ、実務的なスキルをアピールできるためです。
アルバイトと一括りで考えてしまうと、ありきたりに見えがちですが、深く考えると意外と人と違ったり、知らず知らずのうちに仕事で活かせるスキルが身についていたりするものです。アルバイトやインターンを頑張ったと思う人は、自信をもってアピールしましょう。
趣味
旅行や音楽、映画など、趣味で行っていることをガクチカにしても構いません。
趣味自体が希少なものであれば、他の人との差別化ができたり、採用担当者の興味関心を引きやすいといったメリットもあります。また、好きなことであれば本気で取り組める人であるという熱量を伝えることができたり、パーソナリティも伝えやすいです。
ボランティア活動
ボランティア活動もガクチカにおいて定番の内容ではありますが、非常に文章を構成しやすいですし、エピソードなども豊富なので書きやすい題材の一つです。
ボランティア活動の経験から主体性や行動力、コミュニケーション能力などを身につけたとアピールすることができれば、企業の採用担当者にとって魅力的な文章となることでしょう。
なぜボランティア活動に参加したのかはもちろんのことながら、どのような問題が発生したか、どのような課題がありそれを解決するためにどのように取り組んだのかについても詳しく説明することができればなお良いでしょう。
ここをどれだけ具体的に書けるかでガクチカの内容の濃さが大きく変わってくるので、エピソードにおいてはかなり深掘りをして、ある程度文字数を割いて説明しても良いです。
ガクチカの書き方
エピソードのあらすじを確認する
ガクチカはまず、エピソードの書き出しから始めるといいでしょう。
エピソードのあらすじを最初に確認します。
描きだしたエピソードをいくつか組み合わせて大まかなエピソードのあらすじを考えます。
起承転結に分ける
ガクチカのエピソードを起承転結に分けましょう。
起承転結にエピソードを分ける事で組立が楽になります。
ただし、起承転結にこだわりすぎてしまうと書きにくくなってしまうため、大まかに書きましょう。
PREP法に当てはめる
PREPとはPoint(結論)、Reason(理由)、Example(具体性)、Point(結論)という順番で書くことで、論理的な文章になるフレームワークのことです。
まず最初に結論、その後になぜそう思ったのかという理由、具体的なエピソード、最後にもう一度結論を書くという順番です。
最初に結論が分かっているため、具体的なエピソードが相手に伝わりやすくなります。
ガクチカを書く際のNGポイント
「自己PR」と同じ内容
自己PRは就活において大切ですが、ガクチカと全く同じ内容にしてしまってはいけません。
学生時代に頑張ったことで得られた力が自分のアピールポイントになることも多いでしょう。
しかし、全く同じエピソードを話すのはよくありません。
自己PRでは自分のアピールポイントを伝えることが主な目的であり、自分が企業に入社してどのようなメリットがあるのかを伝えるためのものです。
ガクチカは自分のアピールがメインではなく、自分が体験したエピソードを分かりやすく伝えることができるのかが重要なポイントとなっています。
周囲を下げるような表現
何かを見下すような表現は絶対にしてはいけません。
自分のことを表現する際に、確かに周囲との差別化を用いて詳しく紹介するのは悪いことではありません。
しかし「周りは何も努力していなかったが、自分は努力した」というような、誰か悪く言うような表現は絶対に避けましょう。
それでもガクチカが書けないときは
就活のプロに相談してガクチカを一緒に作る
ガクチカに悩んだら、就活のプロ(キャリアアドバイザー)に相談をしてガクチカを作りましょう。
キャリアアドバイザーとは、就職活動全体をサポートしてくれる人のことです。個別の面談を重ねながら1人ひとりの適性や希望に合わせて会社を紹介してくれるサービスですが、そのサポートの一環として、ガクチカの作成支援やプロ目線での添削も行ってくれます。
単なるガクチカの作成に終わらず、選考を突破しやすいようなガクチカの作成支援を受けることができるのです。
希望があれば企業の紹介や選考までサポートしてくれるため、就活エージェントを利用して内定獲得までトータルでサポートを受けるのもおすすめです!
まずは一度お気軽に無料個別相談にご連絡ください!
本メディアを運営する「株式会社風土テック」 コーポレートサイト : https://fudo-tech.co.jp/
今からつくる!
ガクチカが本当にない時は、今からガクチカを本気で作ることも可能です。
最もおすすめな方法は、企業の中で働く「長期インターン」に参加すること。長期インターンに参加すること自体が、他の就活生との差別化にも繋がりますし、働いた経験を事実としてアピールできます。
長期インターンを通して得た経験は、就職活動にも有利な経験として話せますし、業界や会社での働き方、仕事を知るという意味でも、非常に価値のある取り組みです。
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まとめ
本記事では、ガクチカが書けないと悩んでいる人に向けて、ガクチカが書けない理由や採用担当者が見ているポイント、実際にガクチカを書く方法や流れなどをご紹介しました。
「ガクチカが無い…」「ガクチカが書けない…」と悩む就活生は多くいます。しかし、実際のところは書けないというわけではなく、書き方や伝え方、書くべき内容が分かっていないだけなのです。