「就活に疲れた……」と思わず声に出してしまうことがありませんか。「就活に疲れたから、もう就活をやめたい」「就活に疲れたけど休むのはちょっと気が引ける」などと思ってはないですか?
就活は長期戦になりがちです。終わりが見えなかったり、やることが多かったり、思うように選考を通過できないなど、さまざまな要因が就活への疲れを増幅させてしまいます。就活に疲れたときのメンタルケア方法や具体的になにをおこなうべきかを押さえて、うまく就活と付き合っていきましょう。
就活に疲れた…。誰にでもあることです
「就活でやることが多く、疲れてしまった…。」
「うまくいかず自信がなくなってきた…。」
「友達が内定をもらったと聞いて、焦ってしまう…。」
就職活動は、体力的にも精神的にも疲れることが多いですよね。
就活生は、自己分析や業界・企業研究から始まり、インターンシップ、エントリーシート作成や面接対策、企業訪問など、様々な就職活動をこなしていかなければなりません。
エントリーした企業の選考を実際に受けても、書類選考で落とされた、面接がうまくいかなかった、内定をもらえないなど、就活が思うように進まないこともあります。
また、慣れない移動や、準備などに時間をとられ、体力的に疲弊してしまうこともあるでしょう。
そんな中、すでに就活を終わらせた人の話を聞くと、さらに焦りは募ってしまうものです。
このように、就活がうまくいかなくなると苦痛になり、悲観的になってしまうのは、誰にでもあることなのです。
就活に疲れた人が押さえるべき大前提
疲れているとマイナスな感情が湧きあがりやすいですが、この大前提を押さえて、少しでもポジティブな気持ちになってくださいね。
就活がうまくいかなくてもあなたが否定されているわけではない
自分が企業から否定され続けているような気がして、就活に疲れてしまう人も多いです。しかし、就活の選考などがうまく突破できなくても、あなた自身の人間性や過去の経験が否定されているわけではありません。
就活で選考を受けると、どうしても学生が企業から優劣をつけられて選ばれているという感情になりがちかもしれません。しかし、就活では企業と学生は対等な立場であり、お互いがお互いを選び合う、マッチングの場です。もしも企業の風土とマッチしていないにもかかわらず、採用されてしまったら、入社後に悪いギャップが生まれ早期離職の原因ともなりえます。
就活のゴールは早く内定を得ることではない
近年は就活の早期化が進み、早い人では3年生から内々定を持っている学生もいます。そういった人を見ると就活に焦りを感じて、疲れてしまうこともありますよね。
しかし、就活のゴールは早く内定を得るのではなく、入社後にいきいきと働くことです。就活をしていると「早く内定が欲しい」「人気企業の内定が欲しい」「内定を多く勝ち取りたい」と思ってしまいがちですが、自分に合っていない企業に入社をしてしまうと早期離職をしてしまう確率が高まり、入社後の自分が後悔することになります。
自分はなんのために就活をしているのか、就活が終わった後どのようになっていたいのか、社会人ではどのように働きたいのかを考えてみましょう。
就活で疲れが引き起こす影響
就活中は多くの学生が疲れたと感じるものですが、疲れを甘く考えてはいけません。就活による疲れは、心身へさまざまな悪影響を及ぼします。
精神への影響
就活で精神的に疲れてしまうと、気持ちが晴れない日が続き、イライラしやすくなったり集中力が低下してしまうといった悪影響につながります。
書類選考や面接対策をしようとしても内容が整理できない、業界分析のために本や新聞を読んでも内容が頭に入ってこないなんてことも起こってきてしまいます。
精神的な疲れがひどくなると、気分が優れないばかりか、頭痛など痛みをともなったりすることもあります。
身体への影響
寝る時間が短くなってしまったり、移動があったり、慣れないスーツなどで肉体的にも疲れが溜まるものです。
さらに、就活中は就活が優先となり運動をする機会なども減るため、動かないことがもっと疲れやすい身体を作ってしまっています。
就活に疲れたときに絶対にやってはいけないこと
就活の疲れが溜まると、思考力が低下したり、悲観的になってしまうことが多いです。そしてどんどんマイナスに働く考え方をしてしまい、自分を苦しめることにつながります。
自己否定をする
就活が何かしらうまくいかないために、自分は企業から必要とされていないのではないかと感じたり、自分の人間性や過去の経験が評価できるものではないと考え、疲れたと感じる人が多いです。
自分のことを評価するのが企業と感じるかもしれませんが、企業と学生は対等であることを忘れてはいけません。そして、自分の価値を決めることができるのは自分だけです。
視野や選択肢を狭めすぎる
「こんなに疲れたと感じる就活を続けるからには、絶対に〇〇業界か△△企業に入社をするんだ」と視野や選択肢を狭めすぎると自分を追い込んでしまうことにつながります。
自分がやりたいことや目標を明確に定め、それを達成するために努力するのは重要です。しかしあまりに選択を狭めすぎると、思い悩んで余計に疲れてしまいます。
業界や企業、職種などを絞りすぎてしまうと、目の前にあるチャンスを逃してしまい、なかなか内定をもらえない可能性も出てきてしまいますよ。就活で行き詰って疲れたときこそ、視野を広げてほかの業界についても調べてみましょう。
就活に疲れたときの乗り切り方
就活と疲れは切っても切り離せない関係ともいえます。そのため、疲れとうまく向き合っていく必要があります。
期間を決めて休息を取る
就職活動において、一番よくないのは、就活への意欲と自信がなくなってしまうことです。
そうなってしまう前に、まずは体力、気持ちの回復のために、少し就活を休んでみましょう。
就活がうまくいっていない時に、休むのは勇気がいることかもしれません。
ですが、疲れたまま就活をしてもうまくいかないものです。
就活のことを忘れてリラックスすることは、就活自体を諦めることとは違うので、気に病む必要はありません。
趣味や娯楽に費やす日を作る
就活以外のことにもトライして、気分をリフレッシュしましょう。旅行に出かけたり、音楽を聴くなど趣味や娯楽に費やす日を作ってみてくださいね。
内定を早く取りたくて焦ってしまう気持ちもあるかもしれませんが、趣味の時間を完全になくしてしまっては、精神的に疲れてしまい長期戦である就活を乗り切ることが難しくなってしまうものです。
一日就活をしなくなったからといって、就活で大きく遅れを取るわけではありません。安心して、頭の中から就活を消し、心の底から思い切り楽しんで気分転換をしてください。
体を動かす
日ごろから運動習慣があまりない人も、就活になり運動する時間があまり取れない人も、疲れた今だからこそ体を動かしてみましょう。1日15分だけでも体を動かすと、体も気分もスッキリできるのでおすすめです。
自分の強みを整理してみる
就職活動に疲れている時ほど、自信を失いがちなものです。
そんな時は、自分の良いところ・強みを改めて整理してみましょう。
自己分析で発見した自分の強みは、面接だけに使えるものではありません。
自分に自信を持たせたり、また自分らしく働けそうな企業を見つけるのにも活用できます。
疲れた時こそ、生き生きと就活に望めるよう、自分の良い部分を見つめなおしましょう。
志望業界の視野を広げてみる
疲れた時には、視野が狭くなってしまうものです。
思い切って、今まで全く見ていなかった業界や企業を見てみるのも、就活の気分転換になります。
別の業界を見ることによって、新しい分野に興味が湧き、就活のやる気が出るかもしれませんし、逆に「やっぱり元々志望していた業界がいい」と、志望の強さを確固たるものにできるかもしれません。
就職以外の選択肢もあることも知ろう
進学・留学
就職する以外にも、大学院や専門学校に進学することや海外へ留学をすることもできます。就職まで猶予期間が生まれ、専門分野を極めたり、語学力を高めるメリットが期待できる選択です。
数年後に就職をしようと思った際には、就職の幅が広がる可能性も十分あります。また大学院に進学した場合は、学部卒より高い給与を狙える傾向です。また、就職までの空白期間について企業からたずねられた際にもポジティブな印象になりやすいといえます。
フリーランスになる、起業をする
企業に属さず雇用されない形態であるため、、自分の裁量で働くことができます。場所や人にとらわれることも少なく、人間関係の悩みが比較的少ないというメリットがあります。
ただし、収入が安定しない可能性や、稼げるようになるまで時間がかかるデメリットを踏まえたうえで判断しましょう。
まとめ
就職活動はどうしても疲れるものです。数ヶ月間、ずっと走り続けるのは難しいですので、適宜リフレッシュをしながら行いましょう。
休む時間を確保したり、自分の良さを見つめ直したりしましょう。
他人を比べても余計疲れてしまいますから、自分らしさも大切にしましょう。
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