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自己PRで英語力をアピールするには?

自己PRでは、自分の培ってきたスキルや知識、能力などを効果的にアピールすることが重要です。特に最近では企業の海外展開も多く、就活の段階で英語力を問われるケースも少なくありません。

しかし、就活の自己PRで英語力をアピールしようとしても、実際にどのような風にアピールをすれば良いかわからない人は多いのではないでしょうか。また、場合によっては応募先の企業が英語力を求めていないケースもあるでしょう。

そこでこの記事では、自己PRで英語力を効果的にアピールする方法や書き方のコツ、アピールするときの注意点などを例文を交えてわかりやすく解説します。

英語と他の強みを掛け合わせて自己PRを作ろう

自己PRで「英語ができる」だけをアピールするのはもったいないです。なぜなら、英語力と他の強みを掛け合わせることで唯一無二の自己PRが作れるからです。

しかし、「どんな強みが掛け合わせられるの?」「そもそもどうやって英語力をアピールしたら良いかわからない」という人もいるのではないでしょうか。

どんな強みが掛け合わせられるの?

継続力

英語力をアピールできる人は継続力もあるはずです。なぜなら、英語力は一日や二日といった短期間で得られるものではなく、長い年月をかけて身に付けるものだからです

ほとんどの仕事はすぐに成果を得られるものではなく、コツコツ経験や知識・スキルを身に付けて、徐々に成果を上げられるようになります。つまり、成果を上げるには継続力が必要ということです。

コミュニケーション能力

英語学習をすると人と話す機会が自然に増えますよね。そこで培ったコミュニケーション能力は社会人として仕事をするうえでも活かせます。

仕事の大半は人とのコミュニケーションです。たとえば、顧客からのヒアリング、提案、社内での打ち合わせなどがあります。パソコンに向き合って作業をする時間だけではありません。

逆を言えば、コミュニケーション能力が低いと円滑に仕事を進められなくなるため、企業はコミュニケーション能力が高い人を採用したいと考えます。

積極性

英語学習は小学校~高校の授業でおこないますが、授業や受験勉強以外で英語学習をする人は少数派です。日常会話ができるようになったり、ビジネスレベルの英会話ができるようになったりするには、自ら積極的に学ぶ必要があります。

企業は積極性のある人材を求めています。上司からの指示を待つばかりで自ら行動をしない人と、自ら課題を見つけてそれを解決するために行動する人がいる場合、企業は後者を採用したいと思うのは当然でしょう。

そこで、積極的に英語学習をして英語力が上がったことをアピールするのは、他の就活生と差別化ができ、入社後の活躍を印象付けることができます

適応能力

適応能力は、どんな環境にも適応できる能力を指し、特に留学経験がある人や異なる文化の中で生活した経験がある人が身に付けています

適応能力は入社してすぐに発揮されます。大学生から社会人になることは、まったく異なる環境に移ることでもあります。適応能力がある人はすぐに慣れ、スムーズに仕事内容を覚えられるでしょう。

また、社会人になると初対面の人と話す機会が多くなるのですが、そのような場合でも適応能力があると、焦ることなく物事を進められるようになります

伝わりやすくなる! 英語力をアピールする自己PRの構成

せっかく高い英語力やその他の強みを持っていても、自己PRで聞き手に伝わらなければ意味がありません。

ここからは、英語力をアピールする自己PRの構成を解説します。伝えたいことをわかりやすく伝えるためには、構成に沿って自己PRを作成することが重要です。文章を考える前に、まずは伝わりやすい構成を理解しておきましょう。

結論:英語力×〇〇の強みを伝える

最初に「自分の強みは何なのか」という結論を伝えましょう。

聞き手は結論を聞くまでの間、何を話されているのかがわからなくなり、話が入ってこなくなります。一方で、結論を最初に伝えることで、その後の話が頭に入りやすくなるのです

そして、前述の通り、英語力とその他の能力を掛け合わせた強みをアピールするとより効果が大きくなります。

英語を身につけた「きっかけ」を書く

英語力をアピールする際は、英語を身につけるまでの背景も交えて伝えるように意識しましょう。単純に英語力があることだけではなく、その動機にも触れることで、自分の考えや人となりが企業に伝わり、面接官側も採用がしやすくなります

具体的には、英語を学ぶようになったきっかけについて詳しく書くと良いでしょう。なぜ英語を身につけようと考えたのか、なぜ英語が重要だと考えたのかについて深堀りしてみてください。

英語習得までに努力した経緯を書く

英語習得までの努力の過程についても触れるようにしましょう。英語力を身につけるために行ったことや努力のエピソードについて述べることで、目標に向かって努力できる姿勢をアピールできます。

企業によっては英語力を求めていない場合もありますが、目標に対して真摯に向き合う姿はどの仕事でも大切なことなので、仮に英語力が必要とされていない企業でも評価してもらえるでしょう。

数字を使って説明する

英語力に限らず、自己PRで能力をアピールする際は数字を使って説明することが重要です。定性的な自己PRではどのくらいの英語力があるのかわかりづらいため、企業側も評価に困ってしまいます。

例えば「目標を決めてから1年間、毎日2時間欠かさず英語を勉強しました」「1年間でTOEICが400点から600点になりました」といったように、具体的に数字を用いて説明することを心がけましょう。

仕事でどのように英語力を活かすのか書く

ただ英語が話せるというだけではあまり選考合否に直結しません。身につけた英語力を、実際の仕事の場でどのように活かせるのかも考えてみましょう。特に、志望企業の事業や理念と絡めた書き方ができると評価してもらいやすくなります。

募集要項をしっかり読み、「英語力を活かしてゆくゆくは〇〇の事業に携わりたいです」といったように、将来の話にも触れられると志望度の高さがより伝わりやすくなります。

自己PRで英語力をアピールする際の注意点

効果的な英語力のアピールについて紹介しましたが、英語力を自己PRでアピールする際の注意点も把握しておきましょう。

そもそも企業が英語力を求めていないこともある

まず気をつけたいのは、そもそも企業が英語力を求めていないこともあるという点です。せっかく身につけた英語力をアピールしたい気持ちはよくわかりますが、英語力が求められていない企業に対しての過剰なアピールは、「本当にうちに入りたいのだろうか?」と疑念を抱かせてしまう可能性もあります。

英語力を求めていない企業であれば、努力過程やエピソードなどを絡めた自己PRが必要になります。適切な自己PRを行うためにも、企業分析をしっかり行うことが大切です。

資格や試験結果を誇張するのはNG

選考時に「企業から実力以上に良く見られて採用してもらいたい」と考えることもありますよね。しかし、英検やTOEICなどの資格・試験結果を誇張するのは大変危険です。

企業によっては資格や試験結果の証明書の提出を求めてくる場合があります。その際、嘘がバレると内定をもらえる確率はグンと下がるでしょう

また、企業によっては入社後の3〜6カ月は試用期間を設けており、企業側は「本採用をしない」、つまり解雇するという選択もできるのです。面接時に伝えた資格・試験結果と実力が明らかに見合っていないと判断されれば解雇される可能性もあります。

英語面接での自己PRのポイント

通常面接と同様に具体的なエピソードは必ず伝える

英語面接でも通常面接と同様に具体的なエピソードを加えて話すようにしましょう。

英語面接ではただ流暢に英語が話せるかどうかだけでなく、当然、話の内容も評価されます。具体的なエピソードはあなたの強みの裏付けとなり、面接官がよりイメージしやすくなります

面接官に、自分の強みをより具体的にイメージしてもらうためにも、英語面接であっても具体的なエピソードは必ず伝えましょう。

簡潔に伝えられるように準備しておく

英語での受け答えに慣れていないと、さまざまな単語や文章が出てきて、冗長になりがちです。しかし、英語面接であっても簡潔かつわかりやすく伝えるということを忘れてはいけません。

簡潔でわかりやすく伝えるためにも、伝えるべきことを箇条書きでまとめておくのがおすすめです。そうすることで、伝えなくても良い情報を伝えずに進められます。

また、通常面接と同様に、以下の順番で話すことでわかりやすくまとめられます。

ジェスチャーやアイコンタクトも意識する

英語圏では、話す内容だけでなくジャスチャーやアイコンタクトなどの「非言語メッセージ」も重要視される傾向にあります。せっかく一生懸命話していても、話す声が小さかったり、挙動不審な態度であったりすると説得性に欠けてしまいます。

面接時には相手の目をしっかり見て、自分の考えや思いを伝えようとするポジティブな姿勢を意識して話すように心がけましょう。

非言語メッセージは的確に覚え込むほどの必要はありませんが、日本語の文化に慣れていると身につけるまでに時間がかかる場合もあるため、自己紹介とあわせて事前に練習しておくことをおすすめします。

自己PRで役立つ単語

以下の単語・熟語・文章は自己PRで自分の強みをアピールする際に役立ちます。

  • continue:継続する
  • Hard-working(Diligent):勤勉
  • commit:専念する
  • Focused:集中力がある
  • Trustworthy:誠実である
  • honest:正直
  • proactive、active:積極的
  • organized:計画的
  • Enthusiasm:熱意
  • Creative:発想力
  • Dependable:頼りになる
  • Energetic:活気がある
  • Results-oriented:結果を重視している
  • Strategic:戦略的
  • Ambitious:向上心がある
  • Collaborative:協調性
  • I have three years’ experience as a teacher(3年間先生をした経験があります)
  • I studied at the University of New York(ニューヨーク大学で学びました)
  • I worked for as a intern at 〇〇 Co.(私は〇〇会社でインターンとして働いた経験があります)
  • I achieved the best sales in my department.(私の部署で1番の売上を達成しました)
  • When I was in college,I belonged to the judo club.(私は柔道部に所属していました)
  • I scored 800 on TOEIC.(私はTOEICで800点を獲得しました)
  • I have traveled to 20 countries.(私は20カ国旅した経験があります)

まとめ

以上、今回は自己PRで英語力を効果的にアピールする方法や書き方のコツ、アピールするときの注意点などを解説しました。

もちろん英語力があるに越したことはないですが、単純に英語だけをアピールしても印象に残りづらいことが多いです。自己PRでは、英語習得における努力の過程やエピソードを踏まえて伝えるように意識するほか、英語力以外の強みとセットでアピールするなどの工夫をしてみましょう。

また、英語面接がある場合は日本語の面接以上に事前準備が重要となります。自己紹介や履歴書から想定できる質問は事前に回答を作成し、スムーズに話せるようになるまで練習を繰り返しましょう。

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株式会社 風土テック 代表取締役 柴田 亮太

大学卒業後、株式会社ソリューション(組織変革コンサル会社)入社。
最年少拠点長として福岡拠点の立ち上げを経験し社内の全コンサルタント対象のMVPを3年連続受賞。
その後独立し株式会社風土テックを設立。
これまでに都心の大手企業から離島の企業まで幅広く約1000社を超える企業の経営・採用コンサルを担当。
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