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これを読めばグループディスカッションはもう怖くない!

外資・日系問わず、選考フローの初期段階で積極的に取り入れられているグループディスカッション。 コロナ禍を経て、オンラインによるグループディスカッションも増えています

しかし「テーマは当日分かるのだから準備のしようがない」といってほとんど何も準備せずに臨む学生は多くいますが、グループディスカッションには、グループディスカッションならではの対策ポイントがあります。ここではその対策ポイントをお伝えしていきます。

グループディスカッションとは?

グループディスカッションとは、学生を4人~6人のグループに分け、テーマを与えて議論させ、グループとしての結論を出させる選考方法です。企業によっては、結論をグループごとに発表させる場合もあります。テーマは誰でも話せるような身近なものからビジネスに関するものまでさまざまです。

個別面接や集団面接と大きく違うところは、面接官の質問に答えて直接PRをするのではなく、議論や発表の様子を通じてPRをする必要がある点です。

グループディスカッションでは何を見られているのか?

グループディスカッションでは、主に以下のポイントを意識するようにしましょう。

論理性

論理的にわかりやすく意見を伝えられているか

積極性、主体性

議論に積極的に参加し発言しているか。中心になって議論を推進しているか。

リーダーシップ

議論を結論に導く。グループの意見をまとめる。

協議性

議論の参加していない人がいれば発言を促す。 他者の意見に耳を傾ける。

他者への配慮

違う意見が出ても自分の中で一旦受け止める。自分の仮説に固執する姿勢はNG。
自分ばかり話しすぎないようにする。

⑥実行力

時間内にお題に対する答えをだす。

グループディスカッションの進め方を知っておこう

グループディスカッションの進め方やフレームワークを知っておくと、今議論していることが理解しやすくなり、価値のある自然な立ち回りがしやすくなります。

ここでは一般的なグループディスカッションの流れと基本的なフレームワークについて説明します。

①役割分担

・リーダー(議長・司会)
てきぱきと議論を進行する。メンバーに意見を求める。結論をまとめる。

・タイムキーパー
議論を時間通りに進め、リーダーを補佐する。「あと2分以内に結論をまとめましょう」など声をかける。

・書記
議論の要点を整理し、まとめ、結論を書き留める。書いたことは共有し、メンバーの認識と刷り合わせる。
・発表者
必ずしも1人である必要はない。複数人で話の要素ごとに担当を分けてもOK。例えば「発表の進行をする人」、「結論と理由を述べる人」、「議論の過程を説明する人」、「評価者からの質問に答える人」など。

②前提確認

与えられたお題における「言葉」が、どこまでの意味内容をカバーするのか、メンバーの間で決める必要があります。

最初に問題の定義・解釈、前提付加ができていないと、メンバー間でコンセンサスがとれなくなり、考慮しなくてはならない領域が膨大になってしまい、生産的な議論が難しくなります。

例えば「スタバの売上を上げる」というお題の場合、本社のCEOがやるのか、一店舗の店長がやるのかでは大きな差があります。

このようなお題の定義や実行主体といった「前提」を勝手に決めてしまって良いのかと不安になる人もいるかもしれませんが、「与えられた前提の下でどう議論を“積み上げて”いくか」ということを問われているのだと考えましょう。

実際に仕事で行う議論でも、詳細まで情報が洗い出し尽くされていることなんてほとんどありません。ましてやたった数十分の議論で、ありとあらゆる前提と可能性について話し尽くすのは不可能です。適切な前提を置き、話すべき論点をいかに絞っていけるかが重要です。

③タイムスケジュールの確認

グループディスカッションは数十分単位の時間制限で行なわれるので、効率よく進めていかないと即タイムオーバーです。

最初に時間を決めることの意義は「議論が迷走したときに時間を理由に次に行ける」ことにあります。
議論が迷走したとき、時間を決めていないと「この議論はひとまず終わらせて次に行きましょう」といっても引き下がらない人が出てきたときに対処が難しいです。

論点設計・構造化

議論を進める上で、お題に答えるためにどのような事項を考えれば良いか、結論を導く過程を構造化します。まずはお題に対していくつかの論点を挙げた後、重要な論点(結論を導くために必要な項目)を選択し、どのような順で考えていけばよいかを検討していきます。

例えば、ドラッグストアの利益を上げるための論点について考えてみると

・「売上を上げるべきか、費用を下げるべきか」
・「当該ドラッグストアの強みは何か」
・「競合環境はどうか」
・「市場(消費者のニーズ)はどうなっているか」
・「代替サービスとは何か」
・「成功するためには品揃えが重要か、立地が重要か」
などさまざまな論点があると思います。

⑤設計した論点の元で幅出し収束を行う

ここまでできたら、立てた論点について議論していきます。それぞれの論点に解を出し、最終的な結論に向かって組み立てていきます。

広げた議論を収束させていくところまで済ませて、グループディスカッションは終了です。

グループディスカッションの注意すべきこと

①発言量に注意

発言がないと評価が難しくなるため、時間内にしっかりと自分の意見を発言するように意識しましょう。誰かに意見を否定されたり、周りの人の発言が優秀だったりしても萎縮しないことです。

反対に自分ばかりたくさん話をしたり、自分の意見の正しさを主張しすぎたりするようなことがないように注意しましょう。過剰な積極性のアピールが裏目に出るケースです。一人ひとりが発言できる時間は限られます。時間を意識し、自己中心的な振る舞いをしないよう気を付けましょう。

②クラッシャー行為に注意

  • 自分の意見を強引に押し通そうとする
  • 議論の進行を妨げる
  • 他者を批判する
  • 態度が悪い
  • 雰囲気を悪くする

こうした振る舞いをする人物なのではないかと面接官に不信感を与えるようなことや、他のメンバーに迷惑をかけることがないように注意しましょう。

まとめ

ただなんとなく「いっぱい発言してアピールしたら良い」と思っていた方も多いと思いますが、積極性以外にも評価ポイントがいくつかあることが分かったと思います。

グループディスカッションでの立ち回り方は実践をこなしていく中でコツを掴んでいくことをおすすめします。

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株式会社 風土テック 代表取締役 柴田 亮太

大学卒業後、株式会社ソリューション(組織変革コンサル会社)入社。
最年少拠点長として福岡拠点の立ち上げを経験し社内の全コンサルタント対象のMVPを3年連続受賞。
その後独立し株式会社風土テックを設立。
これまでに都心の大手企業から離島の企業まで幅広く約1000社を超える企業の経営・採用コンサルを担当。
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