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施工管理に興味がある就活生必見!仕事内容から年収、キャリアパス、向いている人まで徹底解説

施工管理という職種について、「工事現場の管理をする」といった漠然としたイメージは持っていても、具体的な業務内容まで把握しているという方は少ないかもしれません。
この記事では、施工管理の仕事内容や年収、キャリアパス、向いている人などを幅広く解説します。

施工管理とは?

工事現場において、工事が計画通りに進行し、安全かつ品質の高い建物が完成するように管理する業務です。

仕事内容

工程管理

工程管理は、工事をスケジュール通りに進めるために、日々の進捗を管理する業務です。具体的には工事の着工から竣工までの工程表を作成し、その工程表に基づいて業者や材料を手配しながら日々の進捗管理を行います。

また、悪天候や材料の納期遅れ、工事中のトラブルなど、不測の事態が起きた場合は適切に対処し、作業が遅延しないように調整することも欠かせません。トラブルによって1つの工程が遅延すると、ほかの作業に影響が及ぶことも考えられます。そのため、関係者とコミュニケーションを取りながら、こまめに確認する必要があります。

品質管理

品質管理は、設計図や施工計画書に記載されている内容通りに工事が進んでいるかを管理する業務です。進捗に応じて検査や検証などを行います。

例えば鉄筋工事の場合は図面通りの鉄筋の配置になっているか、内装工事の場合は指定された施工方法で工事を行っているかなど、さまざまな観点から現場を確認して品質の管理を行います。建物自体の品質に関わる重要な業務のため、豊富な知識や経験が必要です。

原価管理

原価管理は、工事によって利益が出せるように、人件費や材料費などの工事にかかる費用を管理する業務です。例えばある工事において、2人が100日間かけて作業をする予算を立てていたとします。この場合、2人×100日以内に収まるように作業内容を調整し、予算を超えない工夫が必要です。

また、材料も適正な数になるように計算するなど無駄なコストをなくし、確実に利益を生み出すことが求められます。

安全管理

安全管理は、作業員が安全に作業できる環境を整える仕事です。建設現場は常に危険と隣り合わせのため、事故や怪我などの災害を防ぐための対策が求められます。

作業員の体調管理や作業開始前のミーティング、日々の安全パトロールの実施など、安全対策は多岐にわたります。特に、掘削作業やクレーンによる荷揚げを伴う作業など重大な事故が発生する可能性のある場合は、事前に危険な作業の洗い出しを行い、重点的に管理を行うことが重要です。

施工管理と現場監督との違い

施工管理と現場監督は、ともに建設現場において工事の管理をする仕事のため、業務内容に大きな違いはありません。しかし、業務範囲などにより呼び名を使い分ける場合もあります。

施工管理

施工管理は、「建設現場の全体を管理する」という意味合いで使用されることが一般的です。現場で工事の進捗や品質などを管理するときもあれば、オフィスで工程表の作成や工事計画の立案などのデスクワークを行うこともあり、工事を進めるために必要な業務のほとんどをカバーします。

現場監督

現場監督も建設現場における管理を行いますが、主に現場での業務を行う人のことを指します。現場に常駐し、工事の進捗管理や検査による品質管理、安全管理を行うため、現場の司令塔のような役割を担います。デスクワークは施工管理と比べると少ないのが一般的です。

施工管理の平均年収

施工管理者の年収は、全国平均で620.4万円となっています。

地域別の平均には差があり、東京都は704.3万円と高く、全国平均を引き上げていると思われます。

全国平均年収のピークは50代の終盤で、その頃には777.48万円という統計が出ています。

参考:職業情報提供サイト 日本版O-NET「建築施工管理技術者 – 職業詳細」

施工管理の男女比

建設業における女性就業者の割合は、14%〜15%ほどです。全産業や製造業に比べると低い割合ではあるものの、平成23年からは増加傾向にあり、平成28年の女性就業者数は74万人となっています。建設業全体の就業者数が減少しているにも関わらず、女性就業者数が増加しているため、今後も女性比率の増加が期待できると考えられます。

参考:国土交通省「建設業における女性就業者数等の推移」

施工管理のやりがい・魅力

仕事の需要があることの安定性

施工管理の仕事は新規建設だけに留まらず、老朽化による建て替えなど需要の高い仕事です。そのため、施工管理の職は簡単に衰退することはなく、建物がある限り仕事があるという安定性は施工管理職ならではの魅力でしょう。

資格取得、スキルの向上

施工管理の仕事は資格がなくてもできますが、施工管理技士などの資格を取得することで、さらに責任のある仕事が担えます資格手当がもらえるだけでなく、仕事の幅が広がり収入アップも期待できるため、結果的にやりがいへとつながります。

また、工事現場によって土地の形状や建物の形、施工方法が異なり、常に新しい経験ができるのも施工管理の魅力の1つです。さらに、新築だけでなく解体工事、改修工事などさまざまな現場の種類があるため、常にスキルの向上が期待できます。

高い給与と成果報酬

施工管理職は建設業の中でスキルが必要、かつ責任の大きい業務であることから、給与が高いという特徴があります。さまざまな管理は簡単な仕事ではありませんが、それ相応の評価があると大きなやりがいに繋がるのです。

また、施工管理において、工期の遵守や事故件数のなど、徹底した管理に対して成果報酬が発生する場合もあります。

形に残る仕事ができる

建設の仕事は後世に残る建物を作ることである為、完成した建築物はいわば「大きな作品」です。施工管理として建設に携わることで、作業員と力を合わせて作ったと胸を張っていえる大きな誇りとなるでしょう。

また、住宅の建設においては、お客様にとって一生に一度の大きな買い物です。満足いく住宅を建設するために管理に携わることで、お客様に喜んでもらえるのも、施工管理のやりがいといえます。

職人との信頼関係を築くことができる

施工管理の仕事は、職人や作業員の協力が必要不可欠です。そのため、職人達と密にコミュニケーションを取り、「やりやすい現場」という信頼を得ることが、施工管理職の大きなやりがいとなります。

信頼関係を築くためには現場の声に耳を傾け、実際に作業の様子を目で見ることが施工管理職に求められることといえるでしょう。

施工管理のキャリアパス

監理技術者を目指す

監理技術者は、4,500万円(建築一式工事の場合は7,000万円)以上の大規模な契約を締結した工事現場において配置が義務付けられており、工事現場の総合的な管理および作業員の指導監督を行う立場です。

「土木工事業・建築工事業・電気工事業・管工事業・鋼構造物工事業・舗装工事業・造園工事業」の「指定建設業」で監理技術者になるには、1級施工管理技士、1級建築士、技術士の国家資格が必要です。要件に定められた資格を取得し、監理技術者講習を受講すれば、監理技術者資格証が交付されます。

大手ゼネコンやスーパーゼネコンへ転職する

転職に成功すれば、規模の大きい建物や有名な建造物の管理に携わることができます。

ただし、案件の規模が大きい分、中途採用の審査基準も高く設定されている傾向があります。大手ゼネコンやスーパーゼネコンへの転職を目指す際には、施工管理技士の資格を取得したうえで転職活動を行い、これまでの実務経験・能力などを積極的にアピールしましょう。

発注者側へ転職する

発注者の仕事は、ゼネコンなど請負側との工事価格を交渉したり、工事の品質を管理したりと、施工管理が行う仕事を発注者の立場として管理する業務です。

施工管理で培った工事に関する知識や経験が活かせるため、実務経験や資格の有無が重要となります。実務経験を積んだ後に発注者側へ転職することで、施工管理で培った専門的な知識が必要な仕事を任され、収入アップも期待できるでしょう。

向いている人の特徴

スケジュール調整力

施工管理には、工事を予定通りに完了させるためのスケジュール調整力が欠かせません。日々の進捗管理だけでなく、トラブルによる工期の遅延が起こった場合の対処も行います。工事を進める中では、小さなトラブルから大きなトラブルまで毎日さまざまな問題が発生することも考えられるため、1つずつ対処し、工程に遅れが出ないよう関係者との密な調整が必要です。

マネジメント能力

建設現場では、作業員だけでなく協力業者や社内の関係者など、多くの人を統率して、工事を進めるため、マネジメント能力が求められます。また、さまざまな年齢や性格の作業員からの信頼を得る必要があるため、作業員から質問されたときにも明確な説明ができる人材が求められます。

コミュニケーション能力

施工管理には、作業員と上手にコミュニケーションを取りながら、的確に指示を出す力が必要です。作業員だけでなく、施主や協力業者、設計者、社内の関係者などと打合せを行ったり、近隣住民へあいさつに回ったりするなど、立場の異なるさまざまな関係者と関わるため、コミュニケーション能力が求められます。

マルチタスク能力

建設現場では、決められた引き渡し日に向けて多くの作業員が同時に作業するため、速いスピードで工事が進んでいきます。その中で、現場の進捗管理や検査、安全管理を行いながら、関係者との打合せや施工計画書の策定などにも対応します。複数の作業を同時に進めるため、マルチタスク能力が求められる仕事です。

リーダーシップ能力

施工管理職は現場の指揮を行うため、強いリーダーシップも必要です。トップになる自信がないと、その不安は部下に伝染し、思わぬ事故やトラブルの引き金になる恐れも考えられます。

危機管理能力

危険が潜む建設現場では、事故防止の安全管理が重要です。危険を事前に察知する危機管理能力は、施工管理職になくてはならない素質といえます。

まとめ

施工管理の仕事が計画通りに順調に進んでいくと、工期のスケジュール通りに建物が完成します。つまり、施工管理者としての仕事が、建物全体の工期と完成度にかかわるといっても過言ではありません。難しい仕事である分、評価が給与に反映されるのでやりがいは大きいといえるでしょう。

ただし、施工管理の職は適性があることがとても重要です。施工管理を目指すのであれば、自分が本当に向いているかをしっかり見極めましょう。

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株式会社 風土テック 代表取締役 柴田 亮太

大学卒業後、株式会社ソリューション(組織変革コンサル会社)入社。
最年少拠点長として福岡拠点の立ち上げを経験し社内の全コンサルタント対象のMVPを3年連続受賞。
その後独立し株式会社風土テックを設立。
これまでに都心の大手企業から離島の企業まで幅広く約1000社を超える企業の経営・採用コンサルを担当。
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