業界や企業研究を進めていく中で、「当社はBtoB事業を展開しております」といった説明を見聞きすることがあるかと思います。
しかし、「BtoBって何だろう?」「BtoCとの違いは?」と思われる学生も少なくないのではないでしょうか。
「BtoB」と「BtoC」の違いは?
「BtoB」とは?
「BtoB」は、自社の製品やサービスを企業向けに販売するビジネスモデルを指します。
例えば、企業の経営・事業課題を解決するコンサルティングビジネス、資源や素材を企業に提供するビジネスを手掛けている場合は「BtoB」に該当します。
企業を相手に取り引きを行うというモデル上、大規模なビジネスを手掛けることが多く、結果的に私たちの生活を豊かにするために大きな役割を果たしているのがBtoB企業の特徴といえるでしょう。
「BtoC」とは?
「BtoC」は、自社の製品やサービスを私たち一般消費者に向けて販売するビジネスモデルを指します。テレビのコマーシャルなどで積極的に宣伝活動を行っているほか、私たちが実際に購入するモノを販売しているため、生活に馴染みがある企業といえるでしょう。
具体的には、コンビニエンスストア、スーパーなどの店舗を運営する企業や旅行代理店などが挙げられます。ぱっと名前が思い浮かぶ企業もあるのではないでしょうか。
※資料;doda
BtoB企業の3つの魅力
1専門的な知識を身に付けられる
BtoB企業で働くにあたって、クライアントのニーズに応えるために、高い専門性を身につけることが求められます。競合企業も高度な知見を持っている中で、いかに差別化を図るかが重要なため、その道のプロとして細部に至るまで知識を習得することになります。
業務を通じて得た専門的な知識は、自社のビジネスはもちろん、今後転職した際にも活かせるものとしてあなたのキャリアの可能性を広げるものになるでしょう。
2土日に休みを取りやすい
クライアントとなる企業が基本的に土日休みであることがほとんどで、それに合わせて土日を休日とする企業が多いです。
BtoC企業の3つの魅力
1知名度が高い
テレビCMを目にしたことがあったり、実際に商品を使った経験があったりするBtoC企業は親近感が湧きやすく、就活のモチベーションにもつながりやすいでしょう。
自分が就職した企業を周りの人が最初から知っているということも、メリットの一つだと言えます。
2実感を得やすい
「世の中の役に立っている」という実感を得やすいこともBtoC企業で働く魅力です。消費者が陳列棚に並ぶ自社の商品を手に取る姿を見たり、商品の感想を周囲の人から直接聞けたりと、人々の生活を支えているという実感を得やすい点が特長です。
求められる能力は?
BtoB企業で求められる能力
BtoB企業で働く際に求められる能力は、「俯瞰的に物事を見ることができる高い視座」と「論理的思考力」でしょう。
BtoB企業では、世界情勢や国内の市場環境など大局を見ながらクライアントが抱える課題を想定し、アプローチする必要があります。物事を俯瞰的に見るためには、日頃からビジネス関連のニュースを通じて、世界や日本で今何が起きているのかを正しく把握し、その要因について自身の意見や考えを持つなど、習慣づけることが大切です。
また、論理的思考力も重要な能力です。クライアントは製品やサービスを購入する際に、自社の役に立つかどうかを判断軸にしています。つまり、個人の損得ではなく、組織として有用なものであるかを重視しているのです。購入することのメリットを筋道立てて説明し、納得感を持ってもらうための能力が求められます。
BtoC企業で求められる能力
BtoC企業で働く際に求められる能力は、個人の感情への訴えかける力です。
BtoC企業では、定性的な要素で購入の意思決定が行われるケースが多々あります。例えば、似合っている・似合っていない、使いやすい・使いづらいなどです。個人が何らかの理由で良いと思えば購入に至るのは、BtoBとの大きな違いでしょう。つまり、消費者は論理的な意思決定だけではなく、そのときの感情で購入可否を決定するケースがあるのです。
BtoC企業ではいかに目の前の消費者の気持ちに訴えかけ、商品に魅力を感じてもらうかが大切な能力だといえるでしょう。
まとめ
この記事では「BtoB」「BtoC」の違いについて解説しました。BtoB企業は専門的な知識をもって規模の大きいビジネスに携われる機会があり、BtoC企業は知名度が高く消費者の反応をダイレクトに感じることが可能です。
ビジネスを仕掛ける相手が大きく異なるため、当然、求められるスキルにも違いがあります。自分はどのような仕事に向いているのか、具体的なイメージを持つことは就職活動において大切です。
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