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ホテル業界のリアルな実情と将来性を徹底解説!

新型コロナウイルスの影響で需要が大きく減った時期もありましたが、徐々に回復しつつある状況です。同時に、新たな課題やニーズも生まれてきているため、最近の動向だけでなく中長期的な将来性も踏まえて、正しく業界を理解することが重要です。

この記事では、ホテル業界の仕組み、最近の動向や将来性を紹介します。ホテル業界の種類・職種、も解説するので、業界研究の参考にしてみてください。

ホテル業界の仕組み

ホテル業界は宿泊客などの利用者に対し、宿泊するための部屋や、ホテル内のレストランや結婚式場での各種サービスを提供しています。

またホテルや旅館の客室は自社サイトによる直接販売と、旅行会社・旅行代理店や旅行予約サイトなどを通じた委託販売によって消費者に提供されています。

近年は、インターネットからの予約が主流になりつつあり、旅行予約サイトなどではホテルの予約だけでなく、鉄道や飛行機の旅行券も併せて「セット予約」もできる場合が多く、消費者の利用は増えています。

ホテル業界の4つの種類

利用客がビジネスマンと観光客では、泊まりたい場所・求めるサービスが違うように、ホテルの種類が違うと立地や利用客の層が異なります。そのため、事前に自分が「どのような場所で(立地)」「どのようなお客様に(客層)に」おもてなしをしたいのかをよく考えることが必要です。

リゾートホテル

「リゾートホテル」は、スキー場や海辺、高原などのリゾート地にあるホテルです。利用客のほとんどは観光目的で、家族での利用が多いです。

利用客がゆったりとした時間を過ごせるよう、広々とした空間設計になっていることが多く、サービスもホテルごとに趣向が凝らされています。スパやエステ、プールなどの施設があるホテルも少なくありません。

有名リゾートホテル

1.Sheraton Grande Ocean Resort
154メートルにも及ぶ45階層のプリズム型ホテルです。洋室、和室などバリエーション豊かな、736の客室からは、太平洋と名門ゴルフコースの絶景が一望できます。温泉やスパ、宮崎ならではの自然の恵みを生かしたレストランなど、思い出に残るリゾートライフを体験できます。

2.RENAISSANCE OKINAWA RESORT
那覇空港から車で60分。目の前に広がるエメラルドグリーンの海では一年中マリンスポーツをお楽しみ頂けます。ダイビング、ジェットスキー、フィッシング、ラグーンに暮らすイルカとのふれあいも体験できます。心と身体を解きほぐしてくれる楽園です。

3.はいむるぶし
美しい珊瑚礁に囲まれた亜熱帯のビーチリゾート・はいむるぶしは沖縄本島から南へ更に460キロ、八重山諸島の中央、小浜島にあります。広大な敷地にゆったりと配置された宿泊棟、池では水牛がまどろみ、ヨガなどのリトリートプログラムで心と身体が癒されます。

ビジネスホテル

ビジネスマンの利用客が多いことから、「ビジネスホテル」と呼ばれています。具体的には東横インやアパホテルのようなホテルを指します。これらは大都市のほか、地方都市の駅前などに多く点在しています。

また価格帯も手頃であり、宿泊代を抑えたい観光客もビジネスホテルを選ぶことが多くなっております。朝ごはんが付いているビジネスホテルも多く、朝の早いサラリーマンにはとても人気です。

有名ビジネスホテル

1. アパホテル
ビジネスホテルチェーンアパホテルの開発・運営、マンションの開発・分譲を中心とした不動産デベロッパー。

2.ルートインホテルズ
1985年に第1号店が開業したルートインホテルズは、2019年にホテル300店舗を突破しています。全室で有料放送のWOWOWが見られるサービスがあり、また、子供用アメニティやキッズチャンネル、絵本貸し出しサービスなどファミリーにも優しいサービスがあるのが特徴。

3.ドーミーイン
2021年12月末時点で83のホテル施設を運営しています。小腹を満たしてくれる「夜鳴きそば」サービスや、ビジネスホテルでありながら天然温泉を備え付けている施設もあるなど、居心地の良さで人気となっています。

シティホテル

「シティホテル」は、都市の中心に建つホテルを指します。例えば帝国ホテルやホテルオークラ、ウエスティンホテル、ザ・リッツカールトンなどの、大手外資系ホテルが該当します。

特徴としては、レストランやカフェ、宴会場、結婚式場、スポーツジムなどの多種多様な施設を有しており、客層としては家族連れからおひとり様、そして外国人など様々です。落ち着いた空間というよりも、ゴージャスなシャンデリアや高級感のあるつくりをしています。

シティホテルはスイートルームなど特別な客室があるところが多く、より洗練されたおもてなしでお客様をお迎えします。

有名シティホテル

1.グランドニッコー東京
ニッコー・ホテルズ・インターナショナルにおける最上級ブランド。東京を楽しむ 東京をくつろぐをコンセプトに素敵な時間をお届け致します。レインボーブリッジを越えれば、そこは日常を離れた別世界。陽の光に輝く水面と、青く澄みわたる風、心弾む特別な時がはじまります。

2.名古屋マリオットアソシアホテル
JR名古屋駅直上に位置する地上52階の超高層シティホテル。客室はヨーロピアンクラシックを基調としたシンプルなインテリアで統一。平均37平方メートルのひと回り大きなお部屋でお寛ぎ頂けます。コンシェルジュフロアも兼ね備えます。

3.ホテル椿山荘東京
おもてなし溢れたサービスの高さが魅力のホテルです。広大な庭園と、多様なレストラン、スパなどを堪能いただき、優雅なひとときを。さながら森のような庭園では、思い出のページを彩る体験型アクティビティもあります。

アーバンリゾート

アーバンリゾートは、都心部でリゾート気分を味わえる演出がされたホテルのことです。

・バリなどの南国風
・南仏の田舎風
・プロヴァンス風
・オランダ風
・カントリー調
・エスパーニャ調

上記のような、世界各国の有名なリゾート要素が取り入れられたさまざまなテーマ設定があります。

有名アーバンリゾートホテル

1.三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミア
みなとみらいの上空に停泊したホテルをイメージし、クルーザーの持つ曲線や素材感をモチーフにしたデザインとなっています。ホテルの1階エントランスを“深海”に見立て、シャトルエレベーターで上昇したロビー階(20階)は“船舶デッキ”、客室を“キャビン”として設計。20階のパブリックエリアには、スカイプールやレストラン、サロンなど、多彩な施設が集積しています。

2.ハイアット プレイス 東京ベイ
2019年7月、アメリカ国内を中心に展開するブランド「ハイアット プレイス」の日本初進出ホテルとして東京湾を望む新浦安ベイエリアに誕生。全362の客室は半数以上がオーシャンビューで東京湾を一望できます。

3.ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城
チェックインの際に手渡しでもらえるウェルカムサービス「チョコチップクッキー」のおもてなし。ダブルツリーはアメリカで誕生したホテルです。アメリカの家庭の味であるクッキーを手渡しすることで、「自分の家に帰ってきたように安心してほしい」との思いをお伝えしています。

ホテル業界の概況

ホテル業界は全体としてコロナ禍からの回復傾向にあり、新規開業や既存施設のリニューアルも増えています。今後は訪日外国人の回復が見込まれ、さらなる成長が期待できるでしょう。コロナ禍でスタッフが離職したことにより人材不足となっているホテルも少なくなく、採用活動も盛んです。

ホテル業界の将来性

2020年からの新型コロナウイルスの感染拡大後は緊急事態宣言や外出自粛などでホテル利用客が激減しましたが、その後、旅行・宿泊需要は回復してきています。

テレワークの普及で一時は需要回復の目処が立っていなかったビジネスでの往来も再開しており、ビジネス客の利用も今後増加していくでしょう。

こうした需要回復の流れは今後も続いていく見込みです。

宿泊の売上減少対策として講じていた、団体客向けサービスから個人客向けサービスへのシフトや飲食サービスによる付加価値の向上なども実を結び、今後成長が見込めます。

ホテル業界の仕事内容

宿泊部門

主としてホテルの根幹ともいえる客室販売と、宿泊客の接遇を担当します。

フロント

主にホテルの受付カウンターで、チェックインやチェックアウトの対応と予約管理を行います。また、サービスや設備など施設に関する案内や、外貨両替などを行うこともあります。フロントを担当する方はホテルスタッフの中で最もお客様と会話する機会が多いといえるでしょう。

外国人の利用客が多いホテルでは、外国語でのコミュニケーション能力が求められることもあります。

ベル

主にお客様の荷物の運搬を行ったり、チェックインを終えたお客様を客室に案内したりします。なかには重い荷物やたくさんの荷物を持ってくるお客様もいらっしゃるため、ある程度の体力が必要です。

また、ホテルの設備について分かりやすく説明することもベルパーソンの大切な役割です。ロビー全体に目を配り、困っている人のサポートを行うこともあるため、観察力が求められます。

そしてお客様と直接やりとりをする時間が長い仕事のため、必要な情報を事務的に伝えるだけでなく、ホスピタリティにあふれる対応が求められます。

ドアマン

車やホテル入口のドアを開閉し、お客様がスムーズに移動できるよう誘導する仕事です。シンプルな仕事のように思われがちですが、ホテルの利用者が最初に接するスタッフであるため、その対応はホテルの第一印象を左右します。お客様の車やタクシーの誘導、周辺警備なども重要な役目です。

また、天候に応じて傘を差し出したり、雪かきをしたりといった仕事を行うこともあります。お客様にストレスを感じさせることなくスムーズにホテルに出入りしてもらうため、十分なマナーと気遣い、サービスが求められます。

コンシェルジュ

ロビー付近に常駐し、お客様のリクエストに対応する仕事です。ホテルに関する案内にとどまらず、周辺の観光地・飲食店・交通機関などの紹介や、レンタカーの手配、各種チケットの予約など業務内容は多岐にわたります。

フロント同様、海外からのお客様との意思疎通が必要になる場合も多いです。外国人のお客様からの要望にも対応できるようにするため、高い語学力とホスピタリティが求められます。

ハウスキーピング/ 客室係

ホテルを利用されるお客様にとって、客室はリラックスする大事な場所です。ホテル内の衛生環境は利用者の満足度を大きく左右します。

業務内容としては、客室の清掃やベッドメイキング、備品の補充など、ホテル内を清潔で快適な環境に整えます。短時間で客室を整えるプロの技術が求められます。

料飲部門

ホテル内のレストランでの接客や、客室内で食事を注文できるルームサービスを担当します。

ウェイター/ウェイトレス

ホテルに併設するレストランで、席への案内やメニューの説明、オーダー取りや料理の配膳を行います。マナーや丁寧な所作はもちろん、ほかのスタッフとのチームワークが求められます。

また、お客様から料理について質問される機会も多いため、食材や調理法、そしてアレルギーに関する知識も必要です。

バーテンダー/ソムリエ

バーテンダーは、オーダー通りの酒類を提供するほか、リクエストに応じてカクテルを作ります。ソムリエは、料理との相性やお客様の好みをふまえて、おすすめのワインを紹介する仕事です。

専門知識だけでなく、お客様の要望を引き出すコミュニケーション力も求められます。

宴会部門

宴会や結婚式などの婚礼のサービスや予約手配を担当します。

調理部門

ホテル内のレストランの調理場でゲストに提供する料理を作ります。レストランが多数あるホテルは100人以上の調理スタッフがいることもあります。

管理・営業部門

人事、総務、経理など裏側からサポートする管理部門と、宴会や宿泊の販売、広報活動などを行う営業部門に分かれています。

ホテル業界の働き方

勤務時間

1日の勤務時間は7~8時間ホテルや部門によって勤務時間は異なります。ホテルは24時間体制で営業しているため、宿泊部門、飲料部門は夜勤がつきものです。夜勤のシフトは夕方から早朝までの勤務となることが一般的です。夜勤→早朝勤務で2~3時間の仮眠になってしまうシフト体制をとっているホテルも存在します。

休日

週休2日のシフト制です。観光地のホテルは週末にゲストが集中するため、平日が休みになることが多いです。一方、ビジネス利用のゲストが多いホテルは土日休みが多くなります。また、ゴールデンウイーク、夏休み、年末年始は繁忙期になるので、その時期に休みを取るのは難しく、連勤になることが一般的です。

管理/営業部門に配属されると、完全週休2日制が一般的です。

残業

多くのホテルが2交代または3交代制を取っており、自分の仕事が終われば次のシフトに入るスタッフに引き継ぐため、残業は少ないと思われがちですが、人手不足のため残業は多いと思っておいてよいでしょう。

やりがい・楽しさ

ホテルスタッフならではのやりがいや楽しさもたくさんあります。

  • 世界中から訪れるゲストと出会い、コミュニケーションできること
  • ゲストから感謝の言葉をいただけること
  • レベルの高いサービスを極められること

ホテル業界の仕事は、常に向上心をもって取り組むことができ、非常にやりがいのある楽しいものといえるでしょう。

ホテル業界で役立つ資格

 TOEICなど語学系の資格

海外からの利用客が多いホテル業界では語学力を求められるため、TOEICや英検など語学関連の資格は取得しておいて損はないでしょう。

外資系のホテルでは、TOEIC600~800点取得が応募の条件になっていることもあります。日系ホテルに就職する場合でも、外国語が話せることは大きな強みになるので、ある程度勉強しておくことをおすすめします。

ホテルビジネス実務検定

基本的にホテルに関する専門知識は、就職時点では不要です。しかし、あらかじめ知識を深めておきたいという人はホテルビジネス実務検定(H検)に挑戦してみると良いでしょう。

H検は、宿泊や宴会などのサービスオペレーションから、マーケティングや総務人事などのマネジメント業務まで、ホテル業務に必要な知識を総合的に習得するものです。

4つの階級のうち、ホテル業界への就職を希望する学生には「ベーシックレベル2級」の受験が推奨されています。

サービス接遇実務検定

サービス接遇検定とは、サービス業に必要な「おもてなし」の心構えや応対の技術・知識、言葉遣いなどを問われる、接客マナーの検定です。

待遇マナー全般の実践的なスキルが試される試験内容となっているため、サービス業の仕事に役立つでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。本記事ではホテル業界の仕組みや動向、将来性、資格について紹介してきました。ホテル業界の業務など、自分の思い込みでイメージしていた部分もあったのではないでしょうか。

ホテルによって業界の課題に対する取り組みは異なるため、自分が興味を持っているホテルはどのような事業に注力しているのかなど、業界研究を通してしっかりと学んだ上で、就職活動に挑みましょう。

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株式会社 風土テック 代表取締役 柴田 亮太

大学卒業後、株式会社ソリューション(組織変革コンサル会社)入社。
最年少拠点長として福岡拠点の立ち上げを経験し社内の全コンサルタント対象のMVPを3年連続受賞。
その後独立し株式会社風土テックを設立。
これまでに都心の大手企業から離島の企業まで幅広く約1000社を超える企業の経営・採用コンサルを担当。
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