企業説明会で「服装自由」という指示があった場合、何を着ていけばいいのか迷ったことはありませんか。
スーツの着用が一般的ですが、企業によっては私服での参加を求められることがあります。いくら服装自由といっても、ビジネスの場に適したものを選ばないと企業にネガティブな印象を与えることがあるので注意が必要です。
この記事では、企業説明会に適した服装を男女別に解説します。服装以外で注意すべきポイントも紹介するので、最後までぜひチェックしてください。
企業説明会で適切な服装は?
企業説明会で服装の指定がある場合は、企業の指示に従うのがベストです。また企業から特に指定がない場合は、スーツを着用するのが無難でしょう。
私服で参加しても問題ないですが、説明会というビジネスの場に適した清潔感のある服装を心掛けることが大切です。
「服装自由」の場合は?
企業説明会では、「服装自由(または記載なし)」とされているケースが少なくありません。その場合、基本的にスーツで参加すると安心ですが、ビジネスカジュアルでも問題ありません。
ただし、どちらを着用する場合も「TPO」に合った服装を意識することが大切です。色や柄が派手な服装は避け、清潔感のある服装を選びましょう。
オンラインの場合は?
オンライン形式の企業説明会に参加するときも、対面で開催される場合と同様に、清潔感のあるスーツやビジネスカジュアルな服装で参加することが望ましいです。
オンラインの説明会では、最後に質疑応答の時間が設けられることがあります。対面での説明会と同じく、企業の社員と顔合わせて話す可能性があるので、清潔感のある身だしなみを意識しましょう。
画面には上半身しか映りませんが、何かの拍子で立ち上がったときに下半身が映り込むことも考えられます。また、下半身が見えないからといってラフな服装で参加すると、気が緩んで姿勢が崩れてしまうかもしれません。
オンラインとはいえ、ビジネスシーンであることに変わりはないので、全身の身だしなみを整えて臨みましょう。
見た目の印象を良くする4要素とは
第一印象のよい就活生の身だしなみ・服装は、男女共通して、以下の4つの要素で決まります。
1. 清潔感
2. フレッシュ感
3. 健康的
4. 機能的
その前に4要素が満足できていない身だしなみ・服装がどのような悪い印象を与えるのかについて確認をしておきましょう。
1. 清潔感が感じられない
清潔感のない印象のほうは、男女を問わずマイナスな印象を与えてしまいます。その結果、「自分本位で他人の目を気にしない」→「マイペースな性格」とみなされてしまうこともあります。このような印象を与えてしまうと、結果的に、会社で仕事をするときに必要な「協調心がない」という悪い印象に繋がってしまいます。
2. フレッシュ感が感じられない
就活生が持っている最大の魅力はフレッシュさです。会社が新社会人を採用する理由の1つに、組織を若々しく元気にする効果があります。
そのためフレッシュ感のない就活生には、「元気」「積極性」「明るさ」などプラスイメージがないとして敬遠されてしまうことがあります。
3. 健康的に見えない
フレッシュ感と同様ですが、就活生に期待されるのは心身両方の健康さから生まれるバイタリティです。健康的に見えないと「消極的、内向的、非活動的」といった印象が強くなってマイナスイメージを持たれます。
4. 機能的に見えない
企業が期待するのは、当然ですが社内で若手として活躍してくれると期待できる就活生です。しかし、スーツやブラウス、靴などが体に合っていない、あるいは社会人にふさわしくない趣味の服装であったり、不必要なアクセサリーを身に付けていたりすると、だらしない印象や不真面目な印象を与えてしまう可能性があります。
本来の自分自身の能力とは関係のないマイナスイメージを持たれないためにも、就活時にふさわしい服装を選ぶようにしましょう。
企業説明会の服装で気をつけるポイント
男女ともに、以下のポイントに注意して服装を選びましょう。
スーツ着用
男性の場合
男性がスーツを着用するときは、カラーやサイズに注意が必要です。
スーツの色は、オーソドックスなものを選びましょう。ストライプなど柄が入ったスーツでも構いませんが、柄が目立つものは避けるのが無難です。また、光沢のある生地はカジュアルな印象を与えるため、選ばないよう注意しましょう。
ネクタイは無地・ストライプ・小さなドット柄などのデザインを選ぶと、コーディネートしやすくなります。
また、肩から斜め掛けするショルダーバッグは、カジュアル過ぎる印象を持たれる可能性があるため、使わないほうがいいでしょう。
女性の場合
女性がスーツを着るときは、スカートの丈やヒールの高さなどに注意が必要です。
スカートとパンツのどちらを選んでも構いません。スカートとパンツともに、季節問わず、肌色に馴染むストッキングを履きましょう。
パンツスーツで参加するときは、黒のベルトを使用するのが無難です。また、胸元が開きすぎたインナーや短すぎるスカートなど、露出の高い服装は避けましょう。柄やフリルが派手なインナーも、企業側にいい印象を持たれません。
スタイルがよく見えるからといって、ピンヒールや高めのヒールを選ぶこともNGです。
服装自由・私服指定
男性の場合
男性のビジネスカジュアルは、ジャケットとチノパンのスタイルが主流です。ノーネクタイでよいため、インナーはTシャツ(無地)でいいでしょう。また、襟付きのポロシャツやワイシャツ、シンプルなセーターを合わせるのもおすすめです。
足もとはスニーカーやサンダルを避け、革靴を用意するのがおすすめです。
女性の場合
女性のオフィスカジュアルは、ジャケットにひざ丈スカートまたはパンツスタイルが主流です。私服を推奨している企業の場合、ジャケットの代わりにカーディガンを合わせてみるのもいいでしょう。
インナーは無地に近いブラウスやカットソーを着用しましょう。大きな絵柄入りのものは避けて、小さめ柄のものを選ぶと落ち着いた雰囲気になります。
また、原色の服は派手な印象になるので、モノトーンやパステルカラーのアイテムがおすすめです。
服装以外で注意すべき身だしなみは?
企業説明会に参加するときは、服装だけを気をつければいいわけではありません。他にも、髪型やメイク、髭など気を配るべきポイントはあります。
髪色・髪型
髪色は男女ともにブラックやダークブラウンなど、自然な髪色が適しています。
髪型は、清潔感を出すことを意識して整えましょう。寝癖があれば直す、スタイリング剤で適度に整えるなど、相手に不快感を与えない髪型を心がけることが大切です。
女性の場合、長い髪をそのままにしておくとだらしない印象を与えてしまうため、ポニーテールやハーフアップにするといいでしょう。ヘアピンを使って前髪をとめておくことで、おでこや耳が出て表情が見えやすくなり、明るい印象を持たれやすくなります。
メイク
メイクは、派手すぎないナチュラルメイクを意識しましょう。派手なメイクだとスーツやビジネスカジュアルの着こなしに合わず、浮いてしまう可能性もあるほか、採用担当者にマイナスな印象を持たれてしまいます。
メイクに関しては下記記事を参考にしてみてください。
髭
ファッションとして髭を伸ばしている人は、きれいに剃っておきましょう。剃ったほうが清潔感があり、フレッシュな印象を与えられます。
就活で髭を剃らないのはマナー違反と考える採用担当者は多くいます。髭を生やしているだけで評価が下がることもあるので、剃った方が無難です。
爪
多くの女性は、ネイルをしない人でも爪を比較的長く伸ばしています。長すぎる爪は派手な印象を与え、逆に深爪に近いような短さは子供っぽい印象を与えます。適切な爪の長さは、爪の白い部分が約1~3mm残った状態です。適切な爪の長さを整えましょう。
その他、マニキュア、ジェルネイル、付け爪、ネイルアートは避けましょう。マニキュアをどうしてもしたいときは、薄いピンクやベージュ、あるいは透明色にしましょう。
なお、爪だけでなく手の手入れも大切です。手の血色が悪かったり、手が荒れたりしていると不健康な印象を持たれます。特に血行不良や乾燥で手の状態が悪化する冬の時期は手の手入れをしっかりしましょう。
まとめ
企業説明会の服装は、特に指定がない場合はスーツで参加することが無難です。私服指定の場合は、男女ともにビジネスカジュアルで参加するといいでしょう。
また、服装だけでなく、髪型やメイクなど細かなところにも気を配ることが大切です。身だしなみを整えることは、社会人の基本的なマナーです。
企業説明会に参加するときから社会人であることを自覚し、その場にふさわしい服装を心がけて、就職活動を成功に導きましょう。