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新卒でマーケティング職で内定をもらうためにする4つの対策とは?

多くの学生から憧れを集める​​マーケティング職。一方で、採用枠の少なさから同じくマーケティング職を志望するライバルとの激戦が予想される仕事でもあります。マーケティング職に興味があるものの、「どんな仕事なのか」「未経験でもできるのか」と一歩を踏み出せない人もいるでしょう。マーケティングと一言で言っても業務は多岐にわたり、更に業界によっても仕事内容は異なります。

この記事ではマーケティングの仕事内容から将来性、新卒でなるための4つの対策を紹介します。

マーケティングとは

一言で言えば「世の中のニーズを満たす商品やサービスを探り、売れる仕組みをつくること」です。そのためには、企業やブランドが顧客との良好な関係を構築するための調査や分析、企画が必要です。

マーケティング職の4つの種類

①オフラインマーケティング

インターネットを使わずにおこなうマーケティングを、オフラインマーケティングと呼びます。テレビやラジオのCM、ダイレクトメール、電話(テレアポ)などが代表的な事例として挙げられます。

オフラインマーケティングでは、インターネット上で情報を公開するマーケティング手法に比べ、数は限られるものの確実にユーザーのもとへ情報を届けられるため、地道な活動によってマーケティング効果を着実に上げていくことが可能です

訴求数は限られる場合もありますが、ターゲット層によっては確実に情報を届けることができます。

②デジタルマーケティング

デジタルマーケティングとは、消費者の行動から得られるデジタルデータを使ったマーケティングの手法です。ビッグデータ、デジタルのポイント会員情報、ユーザーのモバイル端末から取得した位置情報、Googleなどの検索エンジン、Eメールなどを活用します。

消費者の行動データを蓄積し分析・検証することで、実行したマーケティング施策に対して、どのような効果があったのかを定量的かつ即時的に判断することが、デジタルマーケティングの基本的な考え方といえます。

③コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングとは、最終的に商品・サービスの購入につなげる、一時的ではなく中長期的な収益を獲得するマーケティングの手法です。ユーザーに対し価値のあるコンテンツを発信することでファンを増やし、サービスの導線へとつなげます。

高品質なコンテンツの制作によって集客を増やすことができれば、資料請求による商談の獲得や購買まで押し上げられる確率も上がります。

④SNSマーケティング

ソーシャル・ネットワーキング・サービスを使うマーケティングが、SNSマーケティングです。最近ではインフルエンサーを起用したプロモーションや、インターネット上で影響力のあるアカウントとのコラボレーションなどにより、集客をおこなう企業も増えてきました。

InstagramやTwitterなどを活用し、商品・サービスの認知度拡大、ファン獲得などをおこなう仕事が、SNSマーケターという位置付けです。

マーケティング職の仕事内容

市場調査・分析

市場調査(マーケティングリサーチ)・分析業務は、マーケティングの基盤となるデータや情報を収集・分析する業務です。

市場調査・分析の主な業務内容は以下のとおりです。

  • アンケートやインタビューを通じて市場のニーズや嗜好(しこう)の調査
  • 競合他社の動向や市場のトレンドを分析
  • 収集したデータを基にした戦略や計画の提案

商品企画

商品企画は、新しい商品やサービスを生み出すための業務です。

市場のニーズを捉え、それをもとに新しい商品やサービスのコンセプトや特徴、価格などを設計します。商品企画の主な業務内容は以下のとおりです。

商品のアイデアを出す

市場調査やトレンドの分析を通じて、新しい商品やサービスのアイデアを生み出します。

商品の方向性を決める

商品の仕様やデザイン、価格設定などの具体的な計画を立てます。

生産・製造ラインを確保する

製造や開発部門と連携し、商品を実際に生産・提供するまでのプロセスを進めます。

商品企画では、新商品の企画・開発だけではなく、実際に商品を製造する段階に持っていくために経営陣に販売の承認をもらうなどの業務も行います。どのように量産体制を作るのかなど具体的な生産体制まで計画するのが商品企画の業務です。

営業企画・販売促進

営業企画や販売促進の業務は、商品やサービスをいかに効果的に顧客に提供するかを考え、実行に移す業務です。

販売戦略の立案、販売目標の設定

新商品が決まったら、市場調査や分析結果で得たデータを基に「商品を売り出すエリア」「キャンペーン施策」などを練ります。

その際、どのくらいの投資でどのくらいの売り上げが期待できるかといった販売目標も設定します。

販促ツール(チラシ、ポスター、Web広告など)の制作

商品の認知を広め、売れるようにするためにキャンペーン企画を立ち上げ、チラシやポスター、Web広告のアイデア出しを行います。

セールスプロモーションやイベントの企画・運営

「マーケティング」と「広報」の業務は異なりますが、商品・サービスを売り出すにあたって他の部署と連携し、セールスプロモーションやイベントを仕掛けます。

広告・宣伝

広告・宣伝業務は、商品やサービスの魅力を広く伝えるための活動です。

広告メディアの選定、広告のプランニング

どんな広告メディア(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Webなど)を使って販促活動をするかといった広告プランニングを行います。

商品・サービスを知っているユーザー(顕在層向け)なのか、まだ知らないユーザー(潜在層向け)をターゲットにするか、あるいは年齢・性別など販促したいターゲットによって、利用する広告媒体を決めます。

広告制作のディレクション

クリエイティブ部門や広告代理店と連携し、マーケティングディレクターとしてディレクションすることもあります。

広告効果の分析や改善提案

広告に実際どれだけの効果があったかの分析を行います。データを基に改善策を出し、次の広告・宣伝施策に生かします。

マーケティング職に就くメリット

AIに仕事を奪われにくい

AIはデータの収集や分析を得意とし、マーケティング分野でも活用が広がっています。

しかし、人の気持ちを考えることや、創造的なアイデアが求められるクリエイティブなことは人間にしかできないため、AIに仕事を奪われにくいのがメリットです。

将来も求められる仕事と言えるでしょう。

将来的なキャリアが広がる

マーケティング職の仕事では、情報収集能力やデータ分析力、営業力、企画力などさまざまなスキルが身に付きます。

そのため、スキルを磨いて新しいポジションに就いたり、別の業界に転職したりするなど将来の選択肢の幅が広がります。

このようなメリットから分かるように、自分のキャリアパスを描いていけるのも非常にやりがいがあると言えるでしょう。

マーケティング職の将来性

近年のデジタル技術の進化やグローバル市場の拡大に伴い、より専門的で高度な知識やスキルが求められるようになるでしょう。

デジタルマーケティングにおいては、データ解析やAI技術の進化により、より精緻で効果的なマーケティング戦略を組み立てることもできるようになりました。そのため、マーケティング職でもデータサイエンティストのようなAI技術を使いこなすスキルが求められます。

デジタルマーケティングの専門家や、データ解析のスキルを持ったマーケターの需要は今後も増加すると考えられます。

マーケティング職に就くためにやっておくべき4つの対策

①マーケティングの仕事内容を理解する

マーケティング職に就くためには、まずはその仕事内容を理解することが大切です。マーケティングには、商品企画、広告、販促、データ分析など、さまざまな業務があります。

特にマーケティング職の場合、一口にマーケティング職として募集をかけているポジションであっても、実際の業務内容は企業ごとに異なります。デジタルマーケティングを推進している企業なのか、オフラインマーケティングに力を入れている企業なのかによっても、マーケティングの業務内容は異なるでしょう。

マーケティングの仕事内容を理解することで、入社後に業務内容と自分のミスマッチを防げます

そもそもマーケティング職にはどのような業務があるのかを把握したうえで、自分がどの分野に興味を持っているのかを考えてみましょう。

②マーケティングの中でやりたい仕事を明確にする

繰り返しにはなりますが、マーケティング職には、多様な業務があります。自分がやりたい仕事を明確にすることが、就職活動を有利に進めるためにも重要です。

ライバルの多いマーケティング職では、自分ごととして捉えられる説得力のあるアピールが求められます。やりたいことが明確だと、面接官に対して説得力のある志望動機や、入社後にやっていきたいことが語れるようになるでしょう。

まずは自分自身が興味を持っているマーケティングの分野を把握し、自分のスキルや特性を考慮しながら、自分が担当したい仕事を見つけましょう

③インターンに参加する

インターンは、新卒の学生がマーケティング職の実務経験を積むことができる貴重な場所です。

企業によってはマーケティング業務についての知識やスキルを学ぶことができる研修プログラムを用意している場合もあります。最近では、インターン生に自社製品の販促企画を担当してもらったり、商品の特徴やターゲット層を考慮した販促キャンペーンを企画してもらい、SNSなどのメディアを使って実際に展開している企業も。

また、インターン先での自分の業務内容や経験を、選考での自己PRにつなげることもできます。

④資格を取得する

マーケティング職に就くために資格を取ることは、より高い専門性を持つことができ、就職活動での差別化につながります。

ただし、資格はあくまでも補助的なものであり、経験や実績を重視する企業も多くあります。資格を取る前に、自分が就きたい職種や業界でどのようなスキルが求められるかをよく理解し、必要な資格を取得することが重要です

まとめ

マーケティング職は、企業の製品やサービスを顧客に適切に伝え、販売を促進する業務です。また、市場の動向を読み解き、戦略的なアプローチを取ることも求められます。

未経験からマーケティング職にチャレンジする場合、独学でマーケティングに関する知識やスキルを習得しておくと有利になります。マーケティングに関する資格もいくつかあるので資格取得を目標に勉強してみると良いでしょう。

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株式会社 風土テック 代表取締役 柴田 亮太

大学卒業後、株式会社ソリューション(組織変革コンサル会社)入社。
最年少拠点長として福岡拠点の立ち上げを経験し社内の全コンサルタント対象のMVPを3年連続受賞。
その後独立し株式会社風土テックを設立。
これまでに都心の大手企業から離島の企業まで幅広く約1000社を超える企業の経営・採用コンサルを担当。
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